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場面通訳試験分析H16

おはようございます。だんなですpaper

今日は16年度です。テーマはマンションの「エレベーター改修工事説明会」です。

◆最初の映像では、会議のようにロの字に机が並んでいて、6人が座っています。男の人が手を動かしているので、ろう者だと分かります。その後、業者の人が来て、司会者の隣に座ります。タイトルの「説明会」、最初の映像からは、複数人の場面で、業者の人が説明をし、それに対して住民が質問をする場面だということがうかがえます。

以下、おおまかな流れです。

司会;今日は、エレベーター改修工事の要望や意見をお願いします。

業者;自己紹介(会社名、名前)

司会;意見は?

聴者A;工事の期間は?

業者;来年6月~12月

聴者B;北エレベーター、南エレベーター、同時に工事?

業者;片方ずつ。

ろう者;エレベーターに窓がない。窓がついていたら、緊急時にも外の人と話せる。工事の時に設置できるか?

業者;予算に問題。

ろう者;窓があれば、ろう者だけでなく、他の人も安心できる。

聴者C;バリアフリーの考え方も広がっている。

司会;相談してみます。

    今日のところはこれで終わり。

以上のような流れです。

◆内容的には短いですが、今回登場しているろう者は、はっきりとした口形がありません。また少し読み取りにくい手話です。特に「窓」という表現が読み取れないと、全くわけのわからない通訳になってしまいます。とういうより、頭が混乱してしまいます。ろう者の日常生活で生じる困難な場面を知っておくとよいでしょう。

◆例えば、エレベーターが止まってしまった時、ろう者は声でやりとりができません。外とコミュニケーションを取るために窓があると便利です。他にも、電車などの公共交通で生じる問題、職場で生じる問題、災害など緊急時に生じる問題、など確認しておくとよいでしょう。

◆でも、もし分からない手話単語が出ても通訳しなければなりません。そんな時は慌てず、読み取れた手話を使ってできるだけ自然な日本語にしましょう。

その部分の通訳が失敗してしまったとしても、全体的に見て悪くない通訳であれば、合格できると思います。

◆6月~12月のように期間を表す部分は、空間を活用した表現ができるように練習が必要です。

◆「南エレベーター、北エレベーター」、「同時に工事をする。」、のように場所を区別する練習が必要です。

◆カタカナ語、「バリアフリー」が出てきました。これは必須単語ですね。模範解答の中には少し違っている人もいました。しっかりと覚えておきたいですね。

それではまた次回

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コメント

おはようございます。
朝早くから、H16年も解説してくださったのですね
うれし~い!(^^)!
いつも的を得たアドバイスも
ほんとに助かっています。
口形がないのは厳しいかな~
ろう者の生活の現実ももっと知らねばと・・・
考えさせられることしきりです。

投稿: ハッピー | 2009年11月14日 (土) 11時34分

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